loading

RoomiAir(ルミィエール)

RoomiAir(ルミィエール)

光技術とオゾン発生技術を得意とする技術企業の新商品企画において、コンセプトからUI、ネーミングまでデザイン。

パラスポーツ用くるま椅子の殺菌にも使われている業務用オゾン発生器を、コンシューマー向けに展開したいというオーク製作所様(長野県・茅野市)と出会い、同社の得意とするガラスランプ製造技術、オゾン生成技術を生かしたプロダクトが生まれました。

ボタン一つでガラスランプからオゾンが生成され、お部屋の空気を清浄化し、本来の空気に戻してくれます。
オゾン生成時に発生する有毒物質(Nox)は無く、お部屋にいる間も使用することができます。
ガラスと木で出来たガラスインテリアとして、リビングからホテルの一室にも似合うデザインとなっています。

開発には諏訪湖周辺の企業が集結。
ボディーの中心となるウッドパーツには八ヶ岳の木材を使用し、組み立てはほぼ手作業で行われる、手間をかけた商品となりました。



津田 コメント

松田と二人で手がけた『南アルプス塩ようかん』がきっかけで知っていただき、パッケージデザインをお願いしたいというのが最初のお話でした。

が、試作品を見せていただく中で、商品が持つ意味や使用体験についても議論するようになり、結果的にコンセプトからブランドネーム、ユーザーインターフェイスのデザインや材質の選定まで関わらせていただくことになりました。

ネーミング&コピー:
フランス語のLumière(光)をモチーフに、オーク製作所様が得意とする光技術とランプ製造技術、そして部屋の空気をオゾンによって清浄化する特性を掛け合わせました。

松田 コメント

ハードウェアUIデザイン:
この部分に関しては、何かを足していくデザインではなく、無駄を削ぎ落としていく作業を行いました。
当初、動作時間を切り替えるボタンは4パターンに対して4つのボタンでした。そのため、1つあたりのボタンのサイズが非常に小さく、ユーザビリティが優れているとは言えませんでした。そこで、切り替え機能は1つのボタンに集約し、さらにボタンの形状を横長にすることで、指が触れる面積を増やし、切り替え操作が容易に行えるよう配慮しました。こうすることで、機能は維持しながら本体の情報量を減らすこともでき、製品の佇まいも落ち着いてきました。
また、動作時間を表すLEDのインジケータも、RoomiAirから感じる『凛としているけど、温かい雰囲気』を崩さないよう、RGBの調色作業を繰り返し、品のあるイエローを選定しました。

ロゴデザイン:
華美なものにならないよう、良くも悪くも目立ちすぎないことに注意を払いました。目に馴染みのあるフォントを使用し、ヒゲに流れを作ることでルミィエールの空気感を表現しています。

パッケージデザイン:

本体の円筒形の形を、そのままパッケージに落とし込みたかったため、紙筒を使用したパッケージを設計しました。プロトタイプをいくつか製作していただき、蓋がスーッと真空状態からゆっくりと抜けていくような感触を大事にしました。ユーザーと製品が初めて出会うその一瞬の感覚が、この製品の第一印象を決めると考えているからです。

Credit

クライアント:オーク製作所

コンセプトデザイン、商品ネーミング、コピーライティング:津田 賀央

ハードウェアUIデザイン、ロゴデザイン、パッケージデザイン:松田裕多

撮影:砺波周平

Home > Works > RoomiAir(ルミィエール)

© Route Design